スーパーグローバル大学創成支援事業
スーパーグローバル大学創成支援事業の概要
慶應義塾大学は、2014年度に文部科学省スーパーグローバル大学創成支援事業(SGU事業・タイプA)に採択され、10年間にわたりSGU事業を推進してきました。SGU事業は、文部科学省が、世界トップレベルの大学との交流・連携を実現し加速するための新たな取り組みや、人事制度、教務システム、国際的に活躍できる学生の育成プログラムなどにより国際化を進める大学を重点支援する事業です。
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国際化が加速する変化の時代にあって、SGU事業採択大学に選ばれたことは、慶應義塾の礎である教育理念を確認する機会ともなりました。本学は、創立以来、教育理念として、特に実学(科学)を通じて社会に貢献することを重んじ、その時々の経済的社会的状況に呼応し、必要な改革を繰り返し推進してきました。SGU事業においては、「実学(サイエンス)により地球社会の持続可能性を高める」を構想テーマに掲げ、研究力の強化とその成果の発信、また国際的に活躍できる人材の育成にも積極的に取り組みました。
慶應義塾大学は、全10学部・14大学院研究科における人文・社会・自然科学の知見を最大限生かすべく、「長寿 Longevity」「安全 Security」「創造 Creativity」の3つの研究クラスターを設置しました。たとえば、長寿クラスターでは、医学的見地だけでなく医療政策、医療経済といった側面から健康長寿の実現をめざし、安全クラスターでは、より安全で持続可能な社会に向けて情報化社会のリスクに対応する社会制度や東アジアの安全保障などに関する研究が行われ、創造クラスターには、スポーツやビジネスに関連するテクノロジーの開発や文化・芸術に関する研究が含まれています。また、産業界との連携や、海外のパートナー大学・研究機関との共同研究にも力を入れています。
また、SGU事業における重要な拠点として、2016年11月に、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)を設立しました。KGRIは、国際的かつ分野横断的な研究と教育を、3つのクラスターを通じてさらに推進するための基盤となる研究所です。国内外への研究成果の発信や、さらなる連携研究の促進を目的として、基礎研究からグローバルな社会課題の解決を目指すものまで、さまざまな研究を進めています。
慶應義塾大学は、文部科学省の補助事業終了後も、事業の中で行われてきた個々の取組みを継続し発展できるよう、自己財源として基金を積み立てました。これにより、2024年度以降もSGU事業全体の構想と方向性を維持しつつ、SGU事業の10年の取組みから得られた経験をもとに、「実学」を通じて、大学全体として、グローバル社会の持続可能性の向上のための取組みをこれからも続けていきます。
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- 慶應義塾大学スーパーグローバル大学創成支援事業自走化計画 様式2PDF
- 慶應義塾大学スーパーグローバル大学創成支援事業自走化計画 様式3PDF
- 慶應義塾大学スーパーグローバル大学創成支援事業ロジックモデルPDF
- 慶應義塾大学スーパーグローバル大学創成支援事業概要PDF
- ( e-book|PDF)KGRI長寿クラスタープロジェクト「APRU Population Aging Research Program」総括レポート(2018-2020)
- 取り組み内容の進捗状況PDF
- 関連リンク: 慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)