執筆者プロフィール
小野あかり
経済学研究科 博士課程小野あかり
経済学研究科 博士課程
私は現在、都市・空間・環境・交通をテーマに実証ミクロ経済学の手法を用いた研究を行っています。今年度は公益財団法人三菱経済研究所の専任研究員として、週3~4日は研究所業務と並行して自分自身の研究に取り組み、週1~2日は授業やワークショップのために大学へ通っています。博士課程では修得すべき授業科目数は多くはありませんが、一つひとつの講義の質が高く、大きな学びがあります。履修している演習科目では学期中に複数回研究を発表し、教員や学生と議論を深めています。こうして得られた成果は、国内外の学会やワークショップで発表しています。
経済学研究科に入学して特に印象的だったのは、研究交流の機会が充実していることです。たとえば、「応用経済学ワークショップ」では国内外の著名な研究者による最先端の研究に触れられるだけでなく、個別に研究相談を行う機会もあり、論文投稿に向けた実践的な助言を得ることができます。また、実証研究を専門とする学内の若手研究者・学生のコミュニティも活発で、互いの研究について率直に議論を交わす環境があります。こうしたつながりは研究を前進させるだけでなく、研究生活を支える心の拠り所にもなっています。
さらに、経済的な支援が充実している点も魅力の一つです。一般的な支援制度(学振特別研究員やSPRING)に加えて、経済学研究科独自の奨励研究員制度や研究費助成制度を利用することができます。このような支援があるからこそ、経済的な不安を最小限に抑えつつ研究と真剣に向き合うことができています。
私は修士課程まで他大学で学んでいたため、博士進学時には慶應という新しい環境に飛び込むことへの不安もありました。しかし現在では、幅広い分野の研究者や学生と深いつながりを持ち、刺激に満ちたこの環境で研究に取り組めることが、私自身の成長を後押ししてくれていると実感しています。