慶應義塾

認知発達研究室:発達をささえる脳とこころの研究

執筆者プロフィール

  • 北 洋輔

    社会学研究科 心理学専攻 准教授

    北 洋輔

    社会学研究科 心理学専攻 准教授

私たちの研究室は、子どもたちの脳と心の発達を明らかにし、発達障害や学習のつまづきに対する適切な理解と支援を提供することを目指しています。

研究室では、この目標に向かって大きく2つのアプローチをとっています。一つは、基礎研究です。子どもの視覚・聴覚・社会性・運動機能など、さまざまな心的機能を対象に、心理学実験を行っています。実験を通して、それらの機能や背景にある脳機能を分析し、発達上のつまづきが生じる原因を科学的に解明しています。こうした基礎知見は、子どもやそのご家族にとって直接的なメリットは少ないです。しかし、データに基づいた知見を提供することで、"努力不足""ふざけているだけ"といった子どもたちのつまづきに対する誤解や偏見を取り除き、社会全体の適切な理解につながると考えています。

もう一つは、臨床活動です。発達上のつまづきのある子どもたちに対するアセスメントと支援を行っています。実際に子どもたちに接して、知能検査や認知機能検査を行い、それぞれの子どもの特性を把握します。そして、一人ひとりの特性に合わせた支援方法を提供したり、新たな支援技術を開発しています。活動は、学内では社会学研究科実習室を中心に行い、学外では、医療機関に加え、園や学校、教育委員会など行政とも協働して行っています。

これらの研究や活動は決して教員一人ではなし得ないものです。そのため、私たちの研究室は学生や院生が主役であり、これからも皆さんと一緒に取り組み続けいたいと考えています。