慶應義塾

研究に必要な力を体系的に学び、鍛えられる場所

執筆者プロフィール

  • 諸星 仁奈

    社会学研究科 心理学専攻 修士課程1年(2025年度現在)

    諸星 仁奈

    社会学研究科 心理学専攻 修士課程1年(2025年度現在)

私は、知的発達症のある成人の認知機能に関心を持ち、大学院に進学しました。現在は認知発達研究室に所属し、脳波などの生理指標を用いた基礎研究と、さまざまな発達上のつまずきのある方へのアセスメントや支援といった臨床活動の双方に取り組んでいます。基礎研究と臨床を並行する日々は決して容易ではありませんが、課題を設定し、最適な方法を模索しながら実践する点で共通しており、自身の成長にもつながる貴重でありがたい時間となっています。

大学院生活を通して最も実感しているのは、研究は決して一筋縄ではいかないということです。悩んだり考えたりするだけで時間が過ぎ、思ったように事を進められない日が多々あります。一見ネガティブに感じますが、研究テーマの課題や自分の未熟さに嫌というほど向き合えるくらいに、研究に打ち込める環境が整っている点こそ本研究科の魅力だと思います。指導教員の手厚いご指導に加え、他研究室や他大学の先生方との交流や共同研究を通して、多様な考え方に触れ、多角的に物事を捉える力が鍛えられています。また、当事者や現場の方々と関わる中で、基礎研究だけでは捉えきれない実践上の課題を知り、自分が何を目指すべきかを常に考えさせられます。

研究のプロセスを通じて、必要な力やノウハウを体系的に身につけ、研究者として成長していける点が、本研究科の大きな魅力だと感じています。この絶好の環境で、皆さまと共に学び、互いに高めあえたら嬉しく思います。