阪本 諒
サカモト リョウ
経済学部 助教(有期)
研究概要
日本をはじめ、多くの先進諸国では少子高齢化が急激に進み、社会保障制度の維持や労働力の確保といった課題に直面しています。数々の手厚い公共政策が施されていますが、ほとんどの先進諸国で、人口が減り続けています。また、とりわけ日本では、労働市場や政治への参加といった側面で、依然として男女格差が大きく残っています。これらの社会問題を解決するために、私は、理論・実証分析を組み合わせて、家計行動について研究をしています。私の主要な研究テーマは、(1)家計は消費の配分、貯蓄、余暇、家事育児、市場労働、出産、結婚、離婚について、どのように決めているのか、(2)夫婦間の交渉力(パワーバランス)や、「男性は外で働き、女性は家庭を守るべき」という昔の考え方は、これらの意思決定や経済成長にどう影響するか、(3)保育政策や育児休業制度、婚姻制度などの公共政策は、上述の家計行動にどう影響するか、です。家計の意思決定をよく理解することが、政策の効果を高め、SDGsを達成するうえで欠かせないと考えています。 大学では、4年という短い時間の中で膨大な数の授業を受け、単位を取らねばなりません。同時に、部活動やサークル、趣味やアルバイトなど、挑戦したいこともたくさんあると思います。限られた時間の中で、学生の皆さんが習得できる知識は決して多くないかもしれません。しかし、「学問」の本質は知識ではありません。むしろ、私たちが生きているこの社会を理解し解釈する術を身に着けること、そしてその術を生かして自分の人生や社会をより良いものにする方法を見出すことにあります。「世の中の見え方が変わったな」、「この気づきは宝物だな」と思える瞬間がある授業をしたいなと思います。
専門
家族の経済学、労働経済学、マクロ経済学