慶應義塾

熊倉 和歌子

クマクラ ワカコ

経済学部 教授

経済学研究科 教授

研究概要

私は、自然環境と人間の営みとの関係に関心を持ち、人間が歴史的に自然環境をどのように利用し、それを管理する制度や行政構造をいかに築いてきたのかを探究してきました。同時に、自然環境が変化する過程と、それに対して人間がどのように対応してきたのかにも注目しています。こうした問いを追究するため、主にナイル川流域における土地制度と灌漑システムの歴史を研究してきました。 研究の出発点は、マムルーク朝(1250–1517)からオスマン朝への移行期における土地・水利制度の変容にあり、その後、オスマン朝期の法廷台帳や水利台帳を用いて前近代の広い時期を対象とする研究へと展開しました。さらに近年は、イスラーム王朝治下で形成された経済的枠組みが、近代に入ってどのように変容したのかという課題にも取り組んでいます。 方法論的には、写本や公文書といった一次史料の精読に加え、GISを用いた空間分析、歴史データベースの構築、デジタル人文学の手法による人物・制度・インフラのネットワーク再構築を組み合わせています。これにより、多層的な歴史像の復元を試みています。 Academia.eduのページもご覧ください: https://tufs.academia.edu/WakakoKumakura

専門

中東・北アフリカ地域の経済と環境の歴史、特にイスラーム期以降のエジプト史

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