慶應義塾

小原 正 - 教員インタビュー

登場者プロフィール

  • 小原 正

    経済学部 専任講師

    専門:メキシコ近世史・民族史学、 2002年 東京外国語大学スペイン語専攻卒業。 2007年 メキシコ社会人類学高等研究院修士課程修了。 2011年 フランス社会科学高等研究院博士課程満期退学。 2013年より現職

    小原 正

    経済学部 専任講師

    専門:メキシコ近世史・民族史学、 2002年 東京外国語大学スペイン語専攻卒業。 2007年 メキシコ社会人類学高等研究院修士課程修了。 2011年 フランス社会科学高等研究院博士課程満期退学。 2013年より現職

きっかけはメキシコ留学から。大きな目標を見つけたら、それにのめり込んで突き進んでいく、勢いを大切にしてほしい

研究テーマとその出会い

きっかけはメキシコ留学でした。学部を卒業してすぐにメキシコに渡り、最初の一年間は現地でできた友達とサッカーをしたり、コンサートやフィエスタに出かけたり、人生の休暇を思う存分楽しみました。二年目からは大学院に入って社会人類学を学び、スペインの植民地支配下にあったメキシコ先住民の歴史を専攻しました。今になって思い返すと、メキシコシティで何気なく過ごした繁華街や市場、大学のキャンパスや郊外の住宅地、地下鉄や都市バスの中など、いたるところで「先住民」と思しき人々を見かけ、時には話しをし、物売りなら何かを買ったりすることもあった、そういう日常的な経験のひとつひとつが、メキシコの歴史を学ぶ際の「目」を養ってくれていたのだと思います。

研究テーマの魅力、面白さ

今、メキシコ南東部チアパス州の人口史、そしてこの地方で先住民が行っていた貢納の経済的な役割について研究をしています。この研究の面白さは、やはり何と言っても史料を読むことにあります。16世紀から18世紀の手書きの文書を読み漁るのですが、探しに探していたデータがやっと見つかったときの感動や興奮は格別です。この「釣った魚」を料理して、原稿にまとめる作業は苦しいときもありますが、小さなデータの積み重ねが大きな成果へとつながっていく、その達成感を味わえることがこの研究の醍醐味です。

学生へのメッセージ

慶應義塾での四年間を通じて、人生の中で自分が本当にやりたいことを見つけてほしいと思います。時には寄り道も楽しいですし、心の余裕も必要です。けれども大きな目標をひとつ見つけたら、それにのめり込んで突き進んでいく、勢いを大切にしてほしいと思います。人生は短く、時間には限りがあります。友人と過ごす時間、学ぶ時間、一日一日を悔いのないように、充実した時間を過ごしましょう。

(2013年12月取材)

※プロフィール・職位は取材当時のものです。