登場者プロフィール
近藤 光雄
経済学部 教授研究領域 : 英語(アメリカ研究)、 1966年 慶應義塾大学文学部英文科卒業、 1968年 慶應義塾大学大学院文学研究科英文科専攻修士課程修了、 1971〜75年 The George Washington University 大学院に留学、 1972〜75年 The Department of State, part-time Language Officer、 1977年 慶應義塾大学大学院文学研究科英文科専攻博士課程単位取得退学、 1978年 慶應義塾大学経済学部助教授、 1987年 慶應義塾大学経済学部教授
近藤 光雄
経済学部 教授研究領域 : 英語(アメリカ研究)、 1966年 慶應義塾大学文学部英文科卒業、 1968年 慶應義塾大学大学院文学研究科英文科専攻修士課程修了、 1971〜75年 The George Washington University 大学院に留学、 1972〜75年 The Department of State, part-time Language Officer、 1977年 慶應義塾大学大学院文学研究科英文科専攻博士課程単位取得退学、 1978年 慶應義塾大学経済学部助教授、 1987年 慶應義塾大学経済学部教授
ずっと変わらない、自由を保障する風土。
アメリカにおける移民は、どのように文化変容し、同化していったのか。アカルチャレーション(acculturation)を主な興味の対象とし、講義では現代アメリカ社会を理解するために必要なことを伝えてきました。
慶應の経済学部の良さは、何といっても自由を尊重するところですね。学びの場は、規則などでがちがちに締めつけるのではなく、ある程度、放任しておくような雰囲気が必要だと思っています。そしてその風土は、私が慶應の学生だった頃から、変わらず育まれてきました。大学時代、旧態依然のシステムに疑問を抱いていました。若手教員たちが、自らの意見を明確に示し改革を促したとき、「これが、自由なのか」と感銘を受けたことを、今でも覚えています。
自由さは、学びやすい環境にも表れています。何者にも拘束されることなく、好きな分野を、好きな方法で研究できる。私自身、この環境だったからこそ、アメリカ文化を深く追求できたのだと実感しています。ただし重要なことは自由には責任をともないます。
真の国際人を育てるためにやるべきこと。
退任するにあたり、慶應義塾には誇りを持っていて欲しいと願う一方で、国際的にその名がもっと知られるよう奮起してくれることを期待しています。現在のところ、外国人で慶應義塾を知っている人は、日本についても知っている人がほとんどです。慶應義塾には世界レベルから見ても優れたところがたくさんあるのですから、その良さを広めて行って欲しいですね。そうした意識が学内に浸透していけば、キャンパス内で外国人と学生が自然に語り合う光景が増えていくでしょうし、塾生自身が国際人であることの自覚も高まっていくと思います。
2つのことを心掛け、有意義な4年間を。
「大学生活を楽しんで欲しい」と言うと、大学をレジャーランドのような存在と勘違いして過ごす人もいますが、それは間違った生き方だと私は思います。大学の4年間は、想像している以上にあっという間です。一方で、じっくり学ぶことのできる大切な時期でもあります。この短くて貴重な4年間を有意義なものにするために、これから入学する皆さんは、2つのことを心掛けてみるといいと思います。
1つは、外国語をマスターすることです。日本にとどまらずグローバルに活躍するのが当たり前となる時代、複数の外国語ができる人材が必要とされるはずです。ですから卒業するまでの間に、第一外国語である英語のマスターは、最低限、目指してほしいと思います。
そしてもう1つ、日本に暮らす自分が、いかに恵まれているかを知ることも大切です。それを知るには、外国へ行き、先進国だけでなく発展途上国もしっかり見ることです。飲み水に困っている人たちがいれば、地雷が埋まっている道路があったりする。テレビや雑誌などで見聞きする地域だけではない、そういう地域や人々を含めて世界なのですから、ぜひ広い視野を持って積極的に広い世界を見てください。
(2008年10月22日取材)
※プロフィール・職位はインタビュー当時のものです。